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第11回日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミット、城崎温泉で  (2018.11.8)
 写真:代表幹事サミット風景
●代表幹事サミット風景

 日本海沿岸地域の相互交流、連携・推進を目指して、平成20年9月に第1回を富山で開催して以降、今回で11回目となる日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミットは11月8日(木)、食をテーマに福井県芦原温泉のグランディア芳泉で開催された。
 北海道から沖縄まで14道府県の同友会(北海道、青森、秋田、山形、新潟、富山、金沢、福井、京都、神戸、鳥取県、島根、福岡、沖縄)から約130名が参加し、当会からは中尾・米原特別顧問、麦野代表幹事、塩井・牧田副代表幹事ら計13名が参加した。
 
 
 
冒頭、福井経済同友会の江守康昌代表幹事が「食をテーマに楽しく話し合い、交流を深めたい」と挨拶を行い、続いて料理評論家で服部学園理事長の服部幸應氏が「食が担う地方創生」と題して基調講演を行った。
 服部氏はまず、自身が食育基本法の制定に関わった経緯について触れ、食育では「選食力」「共食力」「地球の食を考える力」を養うことが重要であると指摘した。続いて、地方創生において食が担う役割としてフードツーリズムを挙げ、好事例としてスペインでの取組を紹介した。フランコ将軍の死後、1976年に産声を上げた「新バスク料理」では、▶昔からのメニューの見直し、▶昔あった料理の復活、▶新しい料理の創作の3つをコンセプトに、ジャンルを超えたコラボレーションやアイディアの共有を進めた。その結果、バスク地方の小さな町であるサンセバスチャンが「美食の聖地」と呼ばれるようになり、世界中から観光客が訪れるようになった。
 服部氏はこのような取組が世界中で行われているとし、日本においても郷土料理の見直しが地域活性化に繋がるのではないか、と指摘した。更にインバウンド対応として、ベジマークの普及やハラール対応が必要であると述べ、最後に、我々日本人の体質には低タンパク・低脂質・高糖質の食事が合うと指摘し、日頃口にする食事は体質に合ったものにすべきと述べ、講演を締めくくった。

 
写真:基調講演 服部幸應氏
●基調講演 服部 幸應 氏
 写真:特別講演 坪内知佳氏
●特別講演 坪内 知佳 氏
 
 続いて、株式会社GHIBLI(ギブリ)代表取締役の坪内知佳氏が「困難をチャンスに!心をつなぐ突破力」と題し特別講演を行った。
 坪内氏はまず、漁師集団「萩大島船団丸」のリーダーとして、気性の荒い漁師をまとめつつ、地元漁業の再生に取り組んできたことを紹介。続いて、これまでの半生を振り返り、外国への憧れからCAになる夢を抱いていたが3カ国への留学を経て日本の素晴らしさを実感するようになったこと、19歳で大病を患い「美味しい味噌汁を美味しいと思ってしっかり飲めばよかった」と死の淵で後悔し、内定を得ていたJALへの就職を断り、その後結婚して専業主婦として萩大島に渡ったが、地元漁師の要請を受け、漁業未経験ながら漁師を束ねるリーダーとなったことを語った。「萩大島船団丸」の取組として、多重流通による輸送日数の長期化と漁業者の低収入を克服するため、水揚げした鮮魚を船上で梱包し、都市部の飲食店に直接販売していることを説明。これを可能にするために、自ら販路を開拓し、店のコンセプトや料理長の好みを徹底して研究した上で、漁師とも情報を共有して粘り強く意識改革を図ったことを詳述し、その結果として小規模漁業者が陥っている負のスパイラルから脱却できたと解説した。
 一方で、消費者への直販では漁協など地元関係者の利益を奪うことになるため、商流は従来通りとし、地域全体の収入を増やすことを主眼に活動していることを強調した。「萩大島船団丸」の成功を受け、現在は全国各地に6つの船団丸を立ち上げ、自身はその統括組織である「船団丸」の代表に就いていること、「萩大島船団丸」では他県の漁師へのコンサルや島への視察受入など事業領域を拡大していることを紹介し、「ゼロから新たなものを創り出し、地域全体を豊かにすることが真の地方創生である」と述べ、講演を終えた。
 その後のレセプションは、あわら市長、福井県知事の挨拶の後、本サミット発起人である中尾特別顧問の乾杯で開宴。参加者は前日に漁が解禁されたばかりのズワイガニや福井の地酒を肴に懇親を深めた。
写真:中尾特別顧問による乾杯 
●中尾特別顧問による乾杯
   

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