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富山の人口問題の鍵を握るのは企業経営者! 天野馨南子氏講演 -10月会員定例会-
2022.10.18
定例会
富山の人口問題の鍵を握るのは企業経営者! 天野馨南子氏講演 -10月会員定例会-
10月会員定例会が10月18日(火)、ホテルニューオータニ高岡で開催され、株式会社ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャーの天野馨南子氏が「データで読み解く『富山の人口問題』~なぜ企業経営者が鍵を握るのか~」と題して講演を行った。今回は教育問題委員会(高瀬幸忠委員長)が主管し、会員約140名(オンライン視聴含む)が参加した。
最初に天野氏は、統計データを用いて、富山の出生数が加速度的に減少している現状を説明したうえで、「夫婦が子どもを持たなくなったので人口減少している」というアンコンシャスバイアスがあるが、むしろ、富山の夫婦当たりの子どもの数は微増しており、人口減少の主因は若い女性が就職を機に富山からいなくなることにあると語った。
そして、今の未婚の若者、特に男性においては、正社員の共働きを夫婦の理想像とする者が急増し、家族観に大きな意識変化が起こっていることを指摘し、従来の専業主婦世帯を想定した古い家族観で少子化対策を行うことに疑問を呈した。
最後に、若い女性の就職転出をメインテーマにしなければ、富山の人口の未来はなく、若い女性に選ばれるよう企業経営者が働き方を変えていかなければならない。富山の少子化対策の鍵を握るのは企業経営者の皆さんです、と参加者に熱いメッセージを送り講演を締めくくった。