多様性推進に向けてトップが果たす役割とは 岡島悦子氏講演 -3月会員定例会- | 富山経済同友会

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2023.03.06
定例会

多様性推進に向けてトップが果たす役割とは 岡島悦子氏講演 -3月会員定例会-

 3月会員定例会が3月6日(月)、富山電気ビルデイングで開催され、株式会社プロノバ 代表取締役社長、株式会社ユーグレナ 取締役CHRO(非常勤) 岡島 悦子 氏が「多様性を活かし、組織成果を最大化するマネジメント手法とは」と題して講演を行った。今回は人財活躍委員会(浅林孝志委員長)が主管し、会員約150名(オンライン視聴含む)が参加した。

  最初に岡島氏は、人材はコストではなく、投資価値のある資本として扱われるように変化してきていると説明したうえで、多様な属性ではなく、多様な視点・経験を経営に取り入れて意思決定することでイノベーションを創出し、非連続の成長を実現していくことが企業における多様性推進の意義であると語った。また、経営トップ層だけが多様性推進について理解しても、管理職層やメンバー層が共通言語で話せないと事が進まないので、多様性推進のためには三層で並行して行う三位一体の取り組みが必要になると述べた。


 続いてVUCAのなか、ステイクホルダーからは求められるリーダー像が変わり、戦略の正確性より納得性が求められる時代に変化しているこれからは納得感が得られるように戦略を語ることができるかが重要であると説明。新しい時代に求められるリーダーシップは、これまでの上位下達の形ではなく、背後から羊を追い立てるようにメンバーを動かす「羊飼い型リーダーシップ」であると述べた。、更に、顧客に一番近いところに多様な能力を持ったプロフェッショナルを集め、それらの異能な人材が活躍できる環境を後方から整備するプロがいることがこれからのリーダーの仕事ポイントであると説明した。


 また、女性・若手社員のマネジメント法については、上司が期待を示してから背中を押しメンバーのて「自己効力感(未知のものへチャレンジする自信)」をメンバーに育み、機会損失が生じないようにすることが大切であると説明。特に女性のキャリアにおいては、20代で3つの部署やプロジェクトを経験させる「前倒しのキャリア®」開発」を推奨し、早めに成長の機会を与え、自己効力感を高めることがライフイベントを超えて活躍してもらうために重要であると説明した。
 最後に岡島氏は、「経営層の皆様が、多様な人材の活躍が自社会社の成長に必要だと本気で信じていただき、繰り返しコミュニケーションを行いし、多様な人材を登用する仕組みを意思を持って作ることでっていただければ、多様性を活かすマネジメントができていくと思っています。」と参加者に伝え、講演を締めくくった。