７月会員定例会を７月２４日㈭、オークスカナルパークホテル富山で開催し、劇作家・演出家の平田オリザ氏が「本気の文化によるまちづくり」と題して講演した。今回は文化芸術委員会が主管し、会員約１１０名が参加した。

　平田氏は、冒頭、人口減少問題の本質に触れ、若者が地元に戻らない原因は、地元に職がないからではなく田舎がつまらないからであり、戻りたくなるまちづくりが必要であること、また、「女性が子どもを産んでも働ける社会」ではなく「産んでも人生を楽しめる社会」こそが必要であると述べた。更に、今注目されているインバウンド観光については、今後リピーターを増やすためには、参加体験型やハイカルチャー、ハイスペックな「文化観光政策」が必要であると述べ、これらの「心に刺さる」魅力あるまちづくりには、アートや食、スポーツも含め、広い意味での文化が果たす役割が大きいと話した。