創立60周年記念講演会 | 富山経済同友会

活動報告

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2021.06.12
イベント

創立60周年記念講演会

未来を描き、実践しよう
安宅和人氏講演~創立60周年記念講演会~

創立60周年記念講演会が6月12日()に開催され、慶應義塾大学環境情報学部教授・ヤフー㈱CSOの安宅和人氏(富山県出身)が「残すに値する未来を考える」と題して講演を行った。


当初は安宅氏に来県いただき、リアル・オンライン併用で講演会を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、東京からのオンライン講演に変更となり、会員の他、学生、一般の参加者を含め約850人が視聴した。
当日は、富山国際会議場の会議室をオンライン配信会場とし、同会議室で講演会の進行を行い、司会は羽根由常任幹事が行った。

冒頭、麦野英順代表幹事が挨拶。「富山県では、新田知事の下、DX・働き方改革推進本部を設置して、DXの旗振り役を始めた。産業界・地域社会もDXの推進、DX人材育成の必要性を感じている。また、富山大学、富山県立大学でもデータサイエンス教育を始めるなど、地域全体が持続可能な社会の構築に向け、本気になって取り組み始めている。本日、安宅先生には、我々同友会会員の今後の活動だけでなく、今後の日本・世界を担う高校生、大学生、若者たちに対して多くのヒントやメッセージをいただきたい」と挨拶した。

安宅氏は、まずご自身が力を入れている3つの活動について説明した。1つめはデータ×AIの知識の基礎教養化とデータサイエンスの専門家層・リーダー層の育成、2つめは未来に賭けられるような社会にするための基金の創設、3つめはサスティナブルで都市に変わる空間を生み出す「風の谷」的未来をつくる活動を紹介した。
その後、残すに値する未来を創出するために今後実践していくべきポイントを1つ1つ説明した。
変化に対応できない組織や人は目先のことばかりに集中すると指摘したうえで、変革期にあたる今、夢を描き全体を構想する力が重要であると説き、「今は大きなチャンス。夢を描き、新しい技術を使って現状を刷新できるかが鍵になる」と強調した。また、日本語・英語・ITスキルを身に付けることをアドバイスするとともに、社会はチームで動くものであり、自力でやる発想を捨て、多種多様な友達がいるか問いかけてみて欲しいと若者にメッセージを発信した。
講演終了後の質疑応答では、学生を中心にオンライン視聴者から活発に質問がぶつけられ、データサイエンスや起業、都市と地方の持続可能性等、多様な質問に対して安宅氏から丁寧かつ熱心なフィードバックがなされた。
最後に塩井保彦代表幹事は、安宅氏はじめ本日の講演会に参加した方々に感謝の意を述べ、創立60周年を迎えた富山経済同友会は、次の70周年に向け「残すに値する未来」をつくる企業集団を目指すことを誓い、閉会の挨拶とした。