平成28年度定時総会 -会員200名が出席し盛大に開催- | 富山経済同友会

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2016.04.26
イベント

平成28年度定時総会 -会員200名が出席し盛大に開催-

4月26日(火)、平成28年度定時総会がホテルグランテラス富山で開催され、会員200名が出席した。
冒頭、久和進代表幹事が開会挨拶で「知性、創造性を結集し、多様性に富むオープンで新しい富山の未来を築いていこう」と語った。

平成28年度定時総会

総会は米原蕃代表幹事が議長を務め、①平成27年度事業報告、②平成27年度決算案、③平成28年度事業計画案、④平成28年度予算案、⑤新役員選任の5件について審議が行われた。平成27年度事業報告では川本元充常任幹事が概要報告を行い、各委員長が活動状況を説明した。また、池田安隆会計監事が平成27年度決算の監査報告を、麦野英順常任幹事が平成28年度事業計画の概要説明をそれぞれ行い、いずれも原案通り承認された。
平成28年度事業計画では、地域活性化委員会が人口問題に対する提言を取りまとめることや、各委員会においても人口問題への具体的な取り組みを県と連携し実施することなどを決定した。
役員の選任では新任役員として、新田八朗氏および麦野英順氏が副代表幹事に、羽根由氏および横田格氏が常任幹事に選任された。また13名の新幹事選任も承認された。

川本元充 氏

麦野英順 氏

総会終了後、石井隆一富山県知事、森雅志富山県市長会長、大坪県商工労働部長を来賓にお迎えして懇親会を開催した。米原代表幹事が開会挨拶を行い、「北陸新幹線を大阪まで繋げ地方創生を進めよう」と語った。
続いて石井知事が来賓挨拶を行い、「同友会の皆さんには、富山県経済の活性化はもちろん、教員の海外研修など色々な面でお世話頂き感謝申し上げる。富山県への移住者が年々増加し、新幹線が開業した昨年度は20代、30代の子供連れ夫婦が過半数となった。富山県は上げ潮であり、この勢いをもっと盛り上げていきたい。ぜひ経済界の方の協力を得たくよろしくお願いしたい」と述べられた。
乾杯挨拶では森富山県市長会長が、「富山経済同友会の会員のみなさまが引き続き経済活動の中で地域を牽引していただくことをお願いしたい」と述べ乾杯した。

石井知事

森市長会長

乾杯後、出席者一同和やかな雰囲気の中で懇談が行われ、会の終盤にはソプラノ歌手の谷村清香さん、ピアニストの奥田知絵さんが素敵な歌声と演奏を披露し彩りを添え、中尾哲雄特別顧問を中心に参加者全員で富山県ふるさとの歌「ふるさとの空」と唱歌「ふるさと」を合唱した。

「ふるさとの空」合唱

最後に新田八朗副代表幹事が閉会挨拶を行い、「富山県が笑顔であふれる社会となるために、心を一つにして行動する経済団体としてますます存在感を高めていきましょう」と呼びかけ、盛会のうちに終了した。

新田副代表幹事


- 定時総会・開会挨拶 - 代表幹事 久和 進

知力、創造力を結集、多様性に富むオープンで新しい富山を

本日は、多数のご出席をいただき誠にありがとうございます。世界を見渡すと米国の政治的影響力や欧州の退潮の一方で、新興国の台頭など多極分散へシフトしています。また、インターネットやIoT、人工知能など新技術の発展もあり、人々の意識や生活が大きく変わるものと感じています。これらの変化の反動として、変化する秩序に不安を感じる一般大衆を意識したポピュリズム的な動きも気になるところです。日本では地方創生が政治課題ですが、東京一極集中は加速さえしている状況です。
この4月、第29回の全国経済同友会セミナーが岡山で開催されました。イギリス人ジャーナリストのビル・エモット氏が「『地域』から日はまた昇る」と題して基調講演を行い、次のように指摘されました。
「これまで時代は民間の力が切り開いてきた。未来は皆さんが危機感を共有し、地域の行政やコミュニティと協力し、一緒に創りあげるもの。中央政府頼みで解決は期待できない。必要なのは改革への努力であり、知力、創造力、アイデアである」
現在、富山県は人口減少などの課題に直面していますが、北陸新幹線で首都圏からの注目が高まっています。また、地元大学生のUターン就職率が増加するなど、若者の意識にも変化があらわれており、将来への明るい希望も見えています。
課題を克服し、発展の芽を創っていくには、創造性が重要であり、創造性を高めるためのキーワードは開放性・多様性と連携であると言われています。富山は閉鎖的で開放性・多様性に欠けていると言われてきましたが、最近は変わってきています。当会に集う我々が知力、創造力を結集し、多様性に富むオープンで新しい富山の未来を築いていかねばなりません。
会員のみなさまには、当会の活動への積極的なご参加、ご協力をお願い申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。

- 懇親会・開会挨拶 - 代表幹事 米原 蕃

北陸新幹線を大阪まで繋ぎ 地方創生を

石井富山県知事、森富山県市長会長、大坪商工労働部長、本日は大変お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。
さきほどの総会では各委員長から平成27年度事業を報告いただきましたが、会員の皆様のご協力のもと、沢山の事業を行いました。28年度も地域に根ざした活動をさらに活発化させていただきますようお願い申し上げます。
さて、昨年3月に北陸新幹線が開業し、利用者が3倍になるなど、大きな効果を上げています。しかし、福井、敦賀を経て、大阪まで伸ばさなくては地方創生、好循環社会は生まれません。我々同友会はじめ経済界のメンバーがしっかりと対処していくべき課題であります。
東北の復興や熊本の地震への対応が急がれる状況ですが、日本経済全体の発展を睨んだ取り組みも同時に進めてこそ、地方創生、一億総活躍社会が実現するものと考えています。
地域経済を担う皆さまには、行政にこの姿勢を確認し、行政と一緒になってこの課題に取り組んでいく姿勢が重要と認識しています。
本日は両首長もお招きしておりますので、十分に意見を交換し、地域社会のためにご活躍していただきたいと存じます。
今後ともよろしく申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。