持続可能な都市の実現に向けて 森雅志富山市長が講演 -3月会員定例会- | 富山経済同友会

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2019.03.04
定例会

持続可能な都市の実現に向けて 森雅志富山市長が講演 -3月会員定例会-

3月会員定例会が3月4日(月)、富山第一ホテルで開催され、富山市長の森雅志氏が「コンパクトシティ戦略による富山型都市経営の構築~公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり~」と題して講演を行った。講演会は地域創生委員会(稲田祐治委員長)が主管し、会員約190名が出席した。
森市長ははじめに、人口減少を一番の問題として捉え、公共交通の活性化と公共交通沿線への居住の誘導、中心市街地活性化を3本柱として施策を展開してきた結果、中心市街地の人口が転入超過を維持し、地価も上昇していることを挙げ、15年前からの取り組みの成果が表れてきていると述べた。

講師 森雅志 富山市長

また、健康寿命の延伸も重要であるとし、「お出かけ定期券」が元気な高齢者を増やす取組みとして効果的であることや高齢者の外出機会の創出を図る「孫とおでかけ事業」が県内各市町村にも波及したこと、高齢者の多いまちなかでコミュニティガーデンを整備し農業活動などを通じた地域コミュニティの再生を図っていることなどを紹介した。
さらには、平成29年4月開設の「まちなか総合ケアセンター」において、通院困難な方の訪問診療を支援する「まちなか診療所」、産後の母親の心身回復等を支援する「産後ケア応援室」、働く保護者に代わって病児の保育看護をする「お迎え型病児保育」、発達障害の子どもとその保護者への支援を行う「こども発達支援室」の事業を展開していることを紹介し、地域を包括するケアシステムが構築されていると述べた。

会場風景

森市長は最後に、市民一人一人の生活の質を向上するためには、個々の事業単位ではなく包括的な取り組みにより全体を俯瞰して隙間をしっかりと埋めていくことが大切であり、縦割りではなく部局を超えた取り組みが重要であるとし、選ばれる都市像をさらに追求していきたいと強調して講演を締めくくった。