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MaaSが拓く今後の地方創生 森田 創 氏講演 ―3月会員定例会―
MaaSが拓く今後の地方創生 森田 創 氏講演 ―3月会員定例会―
3月会員定例会が令和4年3月7日(月)、オークスカナルパークホテル富山で開催され、東急株式会社(合同会社うさぎ企画 代表)の森田創氏が「MaaSがもたらす地方社会の未来」と題して講演を行った。講演会は地域創生委員会(山本覚委員長)が主管し講師と会場をオンラインで結ぶリモート登壇の形で行われ、会員約160名が参加した。
森田氏はまず、MaaS(Mobility as a Service)の定義と歴史について解説し「日本のMaaSは遅れているといわれるが真逆。世界はほぼ交通統合型だが日本では交通以外のサービスを包括的に含んでいる。数年後、日本のMaaSの素晴らしさに世界も気付くだろう」と強調した。
次に、2018年に静岡・伊豆半島において我が国初の観光型MaaS実証実験を立ち上げた経緯とともに、利用状況の分析と提供サービスへの反映、地元タクシー会社や観光・生活利便施設との連携によるフェーズ展開により利用が大幅に増加したことを紹介した。
最後に、テレワークやワーケーションの普及により職・住・遊のシームレス化の進行が見込まれる中、デジタル化は手段であり目的はないとし「そこに行かなければ出会えないもの・人と、唯一無二の時間を過ごす“価値体験”が目的である」と語った。さらに「地方社会の未来に対する答えはない。試行錯誤しなければ正しさにたどり着けない難しい時代だからこそ、リーダーシップが必要。これは“指導力”ではなく“始動力”である」と訴え、講演を締めくくった。