活動報告
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第10回日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミット、城崎温泉で
第10回日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミット、城崎温泉で
日本海沿岸地域の相互交流、連携・推進を目指して、平成20年9月に第1回を富山で開催して以降、今回で10回目となる日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミットは10月26日(木)、「地域創生を実らせるために」をテーマに兵庫県城崎温泉の西村屋ホテル招月庭で開催された。
北海道から沖縄まで14道府県の同友会(北海道、青森、秋田、山形、新潟、富山、金沢、福井、京都、神戸、鳥取県、島根、福岡、沖縄)から約110名が参加し、当会からは中尾特別顧問、米原・麦野代表幹事、久郷・津嶋・大橋常任幹事ら計12名が参加した。
神戸経済同友会の塚本晃彦代表幹事に続き、本サミット発起人である中尾特別顧問が挨拶を行い、第1部では兵庫県副知事の荒木一聡氏が「兵庫県の地域創生への取組み」と題し基調講演を行った。令制国五国を統合して誕生した兵庫県は風土・文化の多様性に富んでおり、この強みを生かした取組を進めていることを、城崎温泉がある但馬地域の特色や強みを交えながら紹介。その上で、地域創生には「地域資源、人、発想力」が鍵であるとし、補助金に頼らないくらいの意気込みが必要だと強調した。
第2部の各地での取組事例報告では、麦野代表幹事が「人口減少問題、女性のUターンに向けた提言」と題し、本年4月に公表した「女性のUターン促進に向けた提言」を中心に当会の取組を発表した。
まず、都会生活に一種の疲れや不安を感じている30歳前後の独身女性を「ゆらぎ世代」と名付け、この「ゆらぎ世代」に対する「富山との関係性の構築」「富山県企業や活躍している女性の魅力発信」「女性採用や女性活躍の仕組み作りで同友会企業が主体的に取り組む」という基本戦略を説明。その上で、県外在住者とのネットワーク構築、同友会会員と「ゆらぎ世代」との交流会、女性キャリア採用の推進、同友会の女性会員拡大などの具体的施策について解説を加え、最後に「この取組を通して、女性の知恵や活力を取り入れ活かしていくことが、個々の会員企業の成長、ひいては地域経済の発展に繋がる」と締めくくった。
この他、豊岡市長の中貝宗治氏からは豊岡市の地域活性化の取組について、北海道宝島旅行社社長の鈴木宏一郎氏からは外国人観光客誘致の取組について発表があった。
第3部では、石破茂衆議院議員が「真の地方創生とは」と題した特別講演を行った。地方創生は、それぞれの地域立案した政策を国が財政・人材・情報でバックアップし、最後は地域が責任を取るべきとの前提を示した上で、「産・官・学・金・労・言」(労=労働組合、言=地域の報道機関)が連携して取組を進めることの必要性を力説した。人口減少対策には働き方改革が必要なことや、地域の魅力発見や発信力強化のため、労働組合や報道機関の協力が必要であるとした。また、失敗事例の共通点として「やりっ放しの行政、頼りっ放しの民間、無関心の市民」を挙げ、こうならない様にも他分野が主体性を持って協力し合うことが大切だと説き、最後に「地方創生を失敗すれば国は滅びる」と結んだ。
意見交換会後の質疑応答では、米原代表幹事から石破議員に対し力強いエールが送られ、ここでも当会の存在感が大いに示された。
その後のレセプションでは、オープニングで城崎温泉有志による「但州湯島の盆」が披露され、神戸同友会の國井総一郎代表幹事による歓迎挨拶、石破茂議員の来賓挨拶と続いた後、参加者が懇親を深めた。
最後に、次回開催地の福井同友会の江守代表幹事が挨拶し、閉会挨拶は神戸同友会の西村肇但馬部会長が行い、レセプションは大盛況のうちに終了した。