富山を日本の地方都市交通のモデルに! 中川 大 氏 講演会 ー10月会員定例会ー | 富山経済同友会

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2017.10.25
定例会

富山を日本の地方都市交通のモデルに! 中川 大 氏 講演会 ー10月会員定例会ー

10月会員定例会が10月25日(水)、ホテルニューオータニ高岡で開催され、富山大学副学長・京都大学名誉教授の中川大氏が「地域交通を主体とした賑わいのまちづくり」と題して講演を行った。講演会は地域創生委員会(稲田祐治委員長)が主管し、会員等約100名が出席した。

講師 中川 大 氏

中川氏は、まず、「世界の都市交通政策の潮流はかつての『交通対策』という視点から『都市づくり』へと大きく変化してきており、コンパクトなまちづくりはもはや定説である」とし、また、「昔からのまちも大切に守るというのがコンパクトシティの概念である」と強調した。
次に、都市の賑わいについて触れ、「賑わいとは、多くの人が集まり楽しく歩いている状況を言う。“歩く空間”があるというのが賑わう可能性のある道路の必要条件である」とし、「トランジットモールを少しずつでも実施していくと、世界水準のまちに近づく。街なかが賑わう交通政策が重要だ」と力説した。
最後に、「公共交通が右肩下がりの時代は終わった。住民の足として定着してきた『あさひまちバス』や路面電車直通乗り入れで乗客を増やした『えちぜん鉄道』など工夫次第で利用客を増やせる。科学的なダイヤ設定も重要。日本の都市交通政策は遅れているが、富山がいろいろな取組みを積み重ねれば、日本のモデルとなり得る」と熱く語り、講演を締めくくった。

講演会の様子