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女性の力をふるさとへ 富山おかえりプロジェクト
女性の力をふるさとへ 富山おかえりプロジェクト
働き方改革委員会(石坂兼人委員長)は、1月17日(水)に、東京ミッドタウンにおいて「富山おかえりプロジェクト」を富山県と共催で開催し、会員等29名が参加した。
当プロジェクトは、経営者と首都圏で働く富山県出身女性が直接話し合うことで、お互いが考えていることや求めていることを理解し、Uターンにつなげることを目的に開催した。
当日は事前に応募のあった38名の社会人女性が参加。荒天にもかかわらず、当日の欠席や遅刻もほとんどなく、当プロジェクトに対する真摯な姿勢が垣間見えた。
開会にあたり、米原蕃代表幹事が挨拶し、「富山県をはじめ、日本全国で人材が不足している。本日は富山県や日本を代表する様々な企業の経営者がこの場に参加している。この機会に多様な情報を共有し、故郷富山への想いを馳せるきっかけとして欲しい」と述べた。
続いて、麦野英順代表幹事が女性キャリア採用宣言を行い、「私たち富山経済同友会 会員企業は、富山県外で活躍している社会人女性を積極的に採用します。私たちは、女性の知恵・活力・経験を最大限に活かすことで、今後の地域経済の発展につなげます。私たちは、女性一人ひとりが自己実現を達成し、活き活きと輝く社会を実現するために、ワーク・ライフバランスを尊重します」と宣誓。壇上で米原、新田、麦野代表幹事と羽根由常任幹事、川合紀子幹事、井上かおり副委員長が「女性キャリア、採用するぞ!」と力強く拳を振り上げた。
第一部の座談会では、会員と社会人女性が10組のテーブルに分かれ、自己紹介の後にUターンに対して抱く思いを社会人女性が語り、会員がその声に耳を傾けた。「富山には良い男性との出会いがないのではないか」、「富山で自分のキャリアを活かせる仕事に出会うことができるだろうか」、「他地域からは富山県での就職情報が得にくい」など、社会人女性が抱える不安を会員が優しく受け止め、それに対して経営者として、そして一人の人生の先輩として温かくも的確な言葉を投げかけた。
どのテーブルでも終始和やかな雰囲気で、途切れることのない活発な意見交換が行われた。
座談会の閉会にあたり、石坂委員長が「富山と東京の生活にはそれぞれの特徴を示す様々な指標がある。座談会に引き続き、懇親会でもどんどん質問を投げかけてほしい」と挨拶を行った。
第二部の懇親会はル・パン・コティディアン 東京ミッドタウン店に会場を移し、新田八朗代表幹事が開会挨拶を行った。
続いて、座談会から参加し、会員と社会人女性の意見交換に熱心な視線を送っていた衆議院議員の田畑裕明厚生労働大臣政務官が、当プロジェクトに参加した社会人女性にエールを送った。そして、伍嶋二美男富山県商工労働部長の乾杯で懇親会が開始された。
立食で行われた懇親会では、座談会で出た意見に対するより踏み込んだ質問や、座談会で接することのできなかった参加者との交流が盛んに行われた。
閉会にあたり津嶋春秋担当役員から挨拶があった後も、熱心な社会人女性からの問い合わせに会員が丁寧に対応していた。
今回の「富山おかえりプロジェクト」は、当初の狙いであった富山県出身女性だけでなく、富山県外出身の女性も数多く参加しており、富山県へのUIJターンの興味の高さを実感する事業となった。また、参加した社会人女性の当事業に対する関心が非常に高かったことも印象に残った。会員が社会人女性の生の意見に触れることができ、また富山県企業が女性の力を求めていると直接情報発信することができたことも大いに収穫となった。
今後、参加会員からの意見や社会人女性からのアンケートをもとに次回の「富山おかえりプロジェクト」について、どのような企画が望ましいのか方向性を検討していく。