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令和元年締めくくり 会員190名が一堂に会す 海外視察報告会・12月会員定例会・年末懇親会
令和元年締めくくり 会員190名が一堂に会す 海外視察報告会・12月会員定例会・年末懇親会
令和元年を締めくくる12月会員定例会・年末懇親会が12月9日(月)、ANAクラウンプラザホテルにて開催され、会員ら約190名が出席した。定例会前には、海外視察報告会も行われた。
海外視察報告会
はじめに、第9回海外教育事情視察〔9月15日(日)~23日(月)、ドイツ・ベルギー・フランス視察〕について、団長を務めた富山県立富山いずみ高等学校の中﨑健志校長が説明。現在の日本の教育現場では、受験等があるため教えないと学力がつかないと考えがちな傾向があるが、本視察を通して、子ども達に「社会に適合する力」を教えるのではなく、ともに社会を構築する存在であると教師が認識し、「主体的に課題を解決する力」「教えなくても学ぶ力」を育む重要性を再認識することができたと報告した。
続いて、第39回海外経済視察〔5月22日(水)~29日(水)、スペイン・イギリス視察)について、全日本空輸㈱井上かおり富山支店長が報告。世界各地の創造都市プロジェクトの中でもっとも成功した事例のひとつと言われているビルバオ市の再開発計画やスタートアップ企業でのオープンデータ活用について、サンタンデール市のデータプラットフォーム活用による交通渋滞緩和施策やスマートゴミ収集ソリューションについて説明した。そして、英国一のスマートシティと評価を受けているブリストル市における通信ネットワークを基盤とした街中センサーや防犯カメラによるデータ収集・管理の現状を発表。また、欧州先進地から見た富山型スマートシティの分析や今後取り組むべき課題について、現地にて撮影した美しい写真を紹介しながらユーモアを交えて報告した。
12月会員定例会 –清水洋史氏講演会-
報告会に続いて、12月会員定例会(環境問題委員会主管)を開催。不二製油グループ本社株式会社 代表取締役社長の清水洋史氏が「不二製油のESG経営」と題し、講演を行った。
清水氏はまずチョコレートメーカーとして世界第3位の規模に成長した自社を紹介。2050年には世界人口が98億人に達することによる食糧危機などの将来的な課題を挙げ、「パーム油や大豆、カカオ豆で動物性タンパク質の代替食品を提供・提案しながら、サステナブルカンパニー(持続可能な会社)として世界に貢献したい」と話し、持続可能な企業づくりやSDGsの実践に欠かせない“バックキャスティング思考”について解説を行った。
年末懇親会
続いて年末懇親会が行われ、来賓に定例会講師の清水氏を始め、富山県から山崎康至副知事、伍嶋二美男教育長、蔵堀祐一総合政策局長、猪俣明彦観光・交通振興局長、滝陽介経営管理部長、芝田聡商工労働部長、河村幹治農林水産部長、富山県市長会の森雅志会長(富山市長)をお招きした。
まず、麦野英順代表幹事が2019年ラグビーワールドカップの日本代表チームの活躍を振り返り、One for All, All for One精神を紹介し、「ふるさと富山を活性化・発展させるという“All for One”に向けて来年も同友会ワンチームで取り組もう」と開会挨拶を述べた。続いて来賓を代表して山崎副知事が挨拶し、森富山市長の発声により、当会では恒例となった地酒で乾杯が行われ、懇親会は和やかな雰囲気のうちに始まった。
年末懇親会
終盤には、富山市出身ソプラノ歌手の森下泉さんが、同じく富山市出身のピアニスト戸島園恵さんの伴奏で「オー・ソレ・ミオ」など3曲を迫力の声量で歌い上げた。その後は、富山県民愛唱歌「ふるさとの空」を参加者全員で合唱。最後は、中尾特別顧問を中心に唱歌「ふるさと」を4題目(作詞:中尾哲雄特別顧問)まで合唱し、会場は大いに盛り上がった。
最後に、新田八朗代表幹事が閉会挨拶を行い、公益社団法人経済同友会の櫻田謙悟代表幹事が発表した「いて欲しい国、いなくては困る国、日本」を紹介し、①デジタルトランスフォーメーション②ダイバーシティ③企業の新陳代謝の重要性について語り、来年の第33回全国経済同友会セミナー高知大会や第40回海外経済視察等「来年も積極的な参加をお願いしたい」と呼びかけ、令和元年の年末懇親会は盛会のうちに終了した。